事業承継・M&A補助金: 継ぐ・買う・譲る・たたむのどれに使うか
後継者がいない、体力が続かない、逆に店を増やしたい。飲食店を経営していると、いつか「継ぐ・買う・譲る・たたむ」のどれかを選ぶ時が来ます。事業承継・M&A補助金は、その4つのどれにも枠が用意されている珍しい制度です。この記事では、飲食店の視点で使い方を整理します。金額や条件は、2026年10月2日に受付が始まった16次公募の公募要領に合わせました。枠の構成・補助率・上限は公募回ごとに見直されるため、次の回に申請するなら最新の公募要領で確かめましょう。
4つの場面と、使う枠の考え方
| 場面 | 飲食店での例 | 補助の対象になりやすい費用 |
|---|---|---|
| 継ぐ(親族内・従業員承継) | 5年以内に親から店を引き継ぐ予定で、承継に合わせて業態を変える/設備を入れ替える | 店舗の改装工事、1品20万円以上の機器、その事業だけに使うソフトウェア、専門家への謝金(事業承継促進枠) |
| 買う(M&A・譲受) | 近隣の店を買って2店舗目にする | 専門家への謝金、仲介手数料、デューデリジェンス費用(専門家活用枠の買い手支援類型)、買収後の統合のための投資(PMI推進枠) |
| 譲る(M&A・譲渡) | 後継者がいないため第三者へ譲渡する | 専門家費用、仲介手数料、譲渡の準備にかかる費用(専門家活用枠の売り手支援類型・小規模売り手支援類型) |
| たたむ(承継・M&Aに伴う廃業) | 2店舗目を買うのに合わせて既存の1店を閉める/譲渡したあと手元に残った店を閉める | 原状回復費、在庫廃棄費、解体費、リースの解約費などの廃業費(廃業・再チャレンジ枠) |
「補助金は前向きな投資にしか出ない」と思っていませんか。この制度の特徴は、廃業にかかる費用まで対象になり得ることです。撤退は失敗ではなく、残る店に資源を集中させる経営判断です。制度もその考え方を採っています(閉店・撤退のお金のガイド)。
ただし16次公募では、廃業費だけを申請することはできません。事業承継促進枠・専門家活用枠・PMI推進枠に上乗せする「併用申請」か、2020年以降にM&Aで店を譲り渡そうとして成約しなかった人が、新しい事業に挑むために廃業する「再チャレンジ申請」に限られます。3店舗のうち1店を閉めて残りに投資するだけの計画は、承継もM&Aも伴わないので対象外です。在庫も、売って代金を受け取る処分は対象にならず、専門業者に頼んで廃棄した費用が対象になります。
16次公募の枠・上限・補助率
| 枠・類型 | 使う場面 | 補助率 | 補助上限 |
|---|---|---|---|
| 事業承継促進枠 | 継ぐ | 小規模事業者等は2/3、それ以外は1/2 | 800万円(賃上げ要件を満たすと1,000万円。800万円を超える部分は1/2) |
| 専門家活用枠(買い手支援類型) | 買う | 2/3 | 600万円(デューデリジェンスを行うと+200万円) |
| 専門家活用枠(売り手支援類型) | 譲る | 1/2(営業利益率が下がっているか、直近の決算で営業利益か経常利益が赤字なら2/3) | 600万円(デューデリジェンスを行うと+200万円) |
| 専門家活用枠(小規模売り手支援類型) | 譲る(小規模事業者等) | 2/3 | 450万円 |
| PMI推進枠(事業統合投資類型) | 買ったあとの統合投資 | 小規模事業者等は2/3、それ以外は1/2 | 800万円(賃上げ要件を満たすと1,000万円) |
| PMI推進枠(PMI専門家活用類型) | 買ったあとの専門家費用 | 1/2 | 150万円 |
| 廃業・再チャレンジ枠 | たたむ | 2/3(併用申請では組み合わせた枠の補助率) | 300万円(小規模売り手支援類型と併用するときの廃業費は150万円) |
16次の受付は2026年10月2日から11月6日17時まで。申請はJグランツで行い、gBizIDプライムが要ります。飲食店は従業員5人以下なら小規模事業者等に当たり、事業承継促進枠と事業統合投資類型の補助率は2/3になります。事業承継促進枠と事業統合投資類型は補助額100万円未満の申請を受け付けないので、補助対象経費が小規模事業者等で150万円、それ以外で200万円に届かない計画は出せません。売り手支援類型と小規模売り手支援類型は、同じ公募回に両方へ申請できない点にも注意しましょう。仲介手数料が補助の対象になるのは、M&A支援機関登録制度に登録されたFA・仲介業者に払う分だけです。
飲食店の承継で価値になるもの
M&Aというと大企業の話に聞こえますが、小規模な飲食店の譲渡は実際に成立しています。買い手が見ているのは次のような点です。
| 評価される要素 | 買い手にとっての意味 | 準備しておくこと |
|---|---|---|
| 立地と賃貸借契約 | 同条件で引き継げるか(オーナーの承諾が要る) | 賃貸借契約書、譲渡の可否の確認 |
| 設備(厨房・空調・内装) | 初期投資を抑えられる | 設備の一覧、購入年、リースの残債 |
| 常連客・売上の安定性 | 初日から売上が立つ | 月次売上の3年分、客数の推移 |
| スタッフの継続 | オペレーションを維持できる | 雇用条件、継続の意思確認 |
| レシピ・仕入先 | 味と原価を再現できる | レシピの文書化、仕入先の一覧と条件 |
この表は、そのまま譲渡価格を上げる準備リストでもあります。特に売上とレシピの文書化は、譲る予定がなくても店の価値を守る作業です。
お金の流れ: 譲渡と買収の数字
| 項目 | 譲渡する側 | 譲り受ける側 |
|---|---|---|
| 専門家・仲介の費用 | 着手金+成功報酬(成約額の数%〜、最低報酬額の設定あり) | 同左+デューデリジェンス費用 |
| 譲渡対価の相場観 | 小規模店では営業利益の1〜3年分+設備の時価が目安 | 同左(居抜き取得より高いが、客と実績が付く) |
| 補助金の効き方 | 専門家費用の一部を補助 | 専門家費用+買収後の統合投資を補助(PMI推進枠) |
| 税務 | 譲渡益に課税。個人と法人で扱いが違う | のれんの償却、資産の取得価額の按分 |
数字はあくまで目安です。譲渡の税務は個人事業か法人か、株式譲渡か事業譲渡かで大きく変わるため、早い段階で税理士に相談しましょう。
申請の時間軸と、順番の鉄則
| 時期 | やること |
|---|---|
| 検討期 | 承継の方向性を決める(親族内・従業員・第三者・廃業)。事業承継・引継ぎ支援センター等の公的窓口に相談 |
| 公募前 | gBizIDプライムの取得、決算書・売上資料の整理、専門家の候補選定 |
| 申請 | 公募期間内にJグランツで電子申請(16次は2026年10月2日〜11月6日17時)。枠ごとに要件が違うため、どの枠で出すかを先に確定 |
| 採択後 | 交付申請→交付決定→専門家との契約・発注(決定前の契約は対象外) |
| 実行 | 承継・M&Aの実行、承継後の投資。証拠書類を揃える(16次の補助事業期間は2027年1月下旬予定から14か月以内) |
| 完了後 | 実績報告→検査→入金(数ヶ月後) |
ここでの最大の落とし穴は、専門家や仲介会社との契約を先に結んでしまうことです。M&Aは相手のある話なので急ぎたくなりますが、交付決定前の契約は補助対象外になります。相談段階の無料面談と正式契約は、はっきり分けて進めましょう(交付決定とは何かのガイド)。
公的な相談窓口を先に使う
- 事業承継・引継ぎ支援センター: 各都道府県にある公的窓口。相談は無料で、後継者不在の場合のマッチングも扱います
- 商工会・商工会議所: 承継計画づくりや補助金申請の相談
- 金融機関: 融資と一体での承継相談。買収資金は融資と補助金の組み合わせが基本です
- 認定支援機関: 計画策定の支援(認定支援機関のガイド)
民間の仲介会社に最初から行くと、報酬体系の比較ができないまま話が進むことがあります。公的窓口で相場と選択肢を把握してから民間へ、という順番が安全です。
事業承継税制との使い分け
| 事業承継・M&A補助金 | 事業承継税制 | |
|---|---|---|
| 性質 | 費用の一部を補助(返済不要・後払い) | 相続税・贈与税の納税猶予 |
| 効く場面 | 承継を機の投資、専門家費用、廃業費用 | 株式の承継に伴う税負担 |
| 対象 | 中小企業・小規模事業者 | 主に法人(個人版の特例もある) |
| 手続き | 公募への申請 | 認定申請と継続的な報告 |
個人経営の飲食店では税制の適用場面が限られる一方、法人化して株式を持っている場合は税制を検討する価値が高くなります。どちらか一方ではなく、両方の可否を確認しましょう。法人版事業承継税制の特例措置には期限があり、特例承継計画の提出は2027年9月30日まで、贈与・相続は2027年12月31日までです。使う見込みがあるなら、早めに税理士と日程を詰めておきましょう。
実務チェックリスト
- ☐ 承継の方向性(親族内・従業員・第三者・廃業)を仮決めした
- ☐ 事業承継・引継ぎ支援センターに相談し、相場と選択肢を把握した
- ☐ 月次売上の3年分、設備一覧、賃貸借契約書、レシピ・仕入先の資料を整理した
- ☐ 賃貸借契約に譲渡・転貸の可否が書かれているか確認した
- ☐ リースの残債と、承継時の引継ぎ可否を確認した
- ☐ 使う枠(承継後の投資/専門家費用/廃業費用)を公募要領で確定した
- ☐ gBizIDプライムを取得済み
- ☐ 専門家・仲介会社の報酬体系(着手金・中間金・成功報酬・最低報酬)を複数社で比較した
- ☐ 交付決定前に正式契約しない段取りを、専門家と共有した
- ☐ 譲渡益・のれん・資産按分の税務を税理士に確認した
- ☐ 従業員への説明の時期と方法を決めた
結論: たたむ前に、譲る道を検討する
事業承継・M&A補助金は、「継ぐ・買う・譲る・たたむ」のどれにも使える数少ない制度です。特に、後継者がいないまま閉店を考えている店にとって、譲渡という選択肢を検討する費用まで支援されるのは大きな利点です。順番は、公的窓口で相場を知る→資料を整える→枠を決める→交付決定を待って契約、です。枠の構成・補助率・上限は公募回ごとに変わるため、必ず最新の公募要領で確認し、募集中の公募回は下の一覧で毎朝チェックしましょう。
参考・出典
- 事業承継・M&A補助金 16次公募(事業承継・M&A補助金事務局)
- 公募要領 事業承継促進枠 16次公募(事業承継・M&A補助金事務局)
- 公募要領 専門家活用枠 買い手支援類型・売り手支援類型 16次公募(事業承継・M&A補助金事務局)
- 公募要領 専門家活用枠 小規模売り手支援類型 16次公募(事業承継・M&A補助金事務局)
- 公募要領 PMI推進枠 事業統合投資類型 16次公募(事業承継・M&A補助金事務局)
- 公募要領 廃業・再チャレンジ枠 16次公募(事業承継・M&A補助金事務局)
- No.4439 非上場株式等についての贈与税の納税猶予及び免除の特例等(国税庁)
- 事業承継・引継ぎ支援センター(中小企業基盤整備機構)
現在の公募状況
現在、この制度に関連する公募が28件募集中です(2026年10月19日時点・毎朝自動更新):
高知県事業承継等推進事業費補助金交付要綱の一部改正について
高知県の事業承継補助金。飲食店も対象の可能性があるが、詳細情報が不足し申請要件が不明確。
新ひだか町創業・事業承継支援金
新ひだか町内の創業または事業承継を行う中小企業者が対象。上限額・補助率・要件詳細が不明で、個人飲食店の適用可否は確認必須。
小規模事業者 事業承継支援
台東区で10年以上営業し5年以内に事業承継予定の小規模飲食店が、事業承継計画に基づく店舗改修・設備購入の経費助成を受けられる制度。
文京区事業承継総合支援事業(3)事業承継支援資金
文京区内で事業承継を予定・実施した飲食店が、経営安定化に必要な設備資金・運転資金を低利で借り入れ可能。区が利子を一部負担。
事業を円滑に引き継ぐための取組みを応援します(事業承継に向けた中小企業収益力強化補助金のご案内)
福岡県内で5年以内に事業承継を予定し、承継計画支援を受けた飲食店が、売上拡大・業務効率化に必要な経費を補助対象。業種不問で飲食店も対象。
事業承継・M&A補助金(16次公募)
事業承継・M&Aに伴う設備投資や経営資源引継ぎ経費の補助。小規模飲食店の後継者・買い手による事業承継時に活用可能。詳細要件は公式情報で確認が必須。
事業承継M&A補助金(16次公募)
事業承継・M&Aに伴う設備投資や経営資源引継ぎに関わる経費を補助。飲食店の代替わりや買収時の活用が想定される。
中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(16次公募)_専門家活用枠(買い手支援類型/売り手支援類型)
事業承継やM&Aを契機とした経営革新を行う飲食店(個人事業主・法人)が対象。FA費用や専門家活用費を最大800万円(補助率2/3以内)まで支援。地域経済への貢献実績と青色申告5年以上が要件
中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(16次公募)_廃業・再チャレンジ枠
廃業して新規事業を開始する個人・小規模企業向け。事業承継に伴う設備投資や運転資金等の経費の2/3以内、最大300万円を補助。廃業する事業と新規事業の双方での申請が必要。
中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(16次公募)_事業承継促進枠
飲食店の事業承継・M&A時の設備投資や経営資源引継ぎ費用を補助。個人事業主も対象。上限1000万円、補助率2/3以内(小規模)または1/2以内。
中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(16次公募)_専門家活用枠(小規模売り手支援類型)
事業を承継・M&Aで引き継ぎたい小規模飲食店経営者が対象。専門家活用費等を最大450万円(2/3以内)補助。事業承継を契機とした新規投資や経営改善を支援。
中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(16次公募)_PMI推進枠(事業統合投資類型)
飲食店の事業承継・M&Aに伴うPMI(事業統合後の経営統合)投資を最大1,000万円、補助率2/3以内で支援。個人事業主・法人ともに対象で、地域経済への貢献が評価される。
中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(16次公募)_PMI推進枠(PMI専門家活用類型)
飲食サービス業は対象業種に明記。事業承継・M&Aを契機とした事業者向けで、個人事業主も小売業基準(資本金5千万円以下または従業員制限あり)で補助対象となる。上限150万円、補助率1/2以内。
中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(16次公募)_専門家活用枠(買い手支援類型-100億企業特例)
飲食店を含む中小企業・個人事業主が事業承継やM&Aの際に専門家費用(FA・仲介費用等)の補助を受けられる制度。買い手支援で最大2,000万円まで補助可能。
令和8年度第2回 事業承継を契機とした成長支援事業(販路開拓コース)
事業承継により代表権を引き継いだ後継者が、新規事業展開による販路開拓に取り組む場合、経費の2/3以内・最大300万円の助成が可能。個人事業主も対象。
令和8年度 事業承継支援助成金
東京都内の中小企業向け。事業承継に伴う自社株評価やデューデリジェンス、中核人材確保育成の専門家委託費を一部助成。飲食店も対象業種に含まれる可能性があるが、従業員数・売上等の適格性条件が不明のため確認必須。
令和8年度 第3回 事業承継支援助成金
東京都内の飲食店経営者が、先行する事業承継支援を受けた上で、専門家委託費の2/3~10/10以内の助成を受けられる。上限200万円。
令和8年度愛媛県後継者新事業展開支援事業費補助金の追加募集について
愛媛県内の中小企業が対象で、事業承継を契機とした新規事業展開に支援。飲食店の適格性は業種制限が不明で、後継者・後継予定者の要件確認が必須。
"事業承継型"起業の支援
鳥取県内での事業承継時の来県旅費を2分の1補助。飲食店も対象可能性があるが、詳細基準が不明確。
文京区事業承継総合支援事業(1)小規模企業者事業承継設備投資補助
文京区内の小規模企業者が事業承継時に経営基盤強化のため設備導入・更新する際の経費補助。飲食店も対象業種に含まれる可能性が高い。詳細確認推奨
事業承継・M&A補助金に使える制度は、どの地域に多いか
2026年10月19日時点で該当する28件を地域別に数えました。うち全国対象が14件で、これはどの地域の飲食店でも申請できます。残りは地域限定なので、自分の都道府県にあるかを先に見ましょう。
| 都道府県 | 該当する制度 | その地域の一覧 |
|---|---|---|
| 東京都 | 6件 | 東京都の飲食店向け制度 |
| 高知県 | 2件 | 高知県の飲食店向け制度 |
| 福島県 | 1件 | 福島県の飲食店向け制度 |
| 宮崎県 | 1件 | 宮崎県の飲食店向け制度 |
| 徳島県 | 1件 | 徳島県の飲食店向け制度 |
| 北海道 | 1件 | 北海道の飲食店向け制度 |
| 福岡県 | 1件 | 福岡県の飲食店向け制度 |
| 愛媛県 | 1件 | 愛媛県の飲食店向け制度 |
上限額が公表されている18件で見ると、中央値は200万円、最大は2,000万円です。下から4分の1は100万円以下なので、「小さく試す」規模の制度も含まれています。
直近の締切は事業を円滑に引き継ぐための取組みを応援します(事業承継に向け…の2026年10月30日(あと11日)です。締切の並びは締切間近の制度でまとめて確認しましょう。
よくある質問
Q. 事業承継・M&A補助金とはどんな制度ですか?
A. 事業承継やM&Aを契機に新しい取り組みを行う費用、専門家に依頼する費用、事業を引き継ぐ際の廃業にかかる費用などを支援する国の補助金です。16次公募(受付2026年10月2日〜11月6日17時)は、事業承継促進枠・専門家活用枠・PMI推進枠・廃業・再チャレンジ枠の4つで構成されています。公募回ごとに枠の構成や名称が見直されるため、最新の公募要領で確認しましょう。
Q. 飲食店ではどんな場面で使えますか?
A. ①親から店を引き継ぐ予定があり、承継に合わせて業態転換や設備更新を行う②第三者に譲渡するために仲介事業者やM&A専門家へ依頼する③他店を買収して多店舗化する④承継やM&Aに合わせて一部の店をたたむ、といった場面です。「継ぐ」「買う」「譲る」「たたむ」のどれにも枠が用意されているのが特徴です。
Q. 対象になる経費は何ですか?
A. 枠によって異なりますが、専門家への謝金・仲介手数料・デューデリジェンス費用、承継に合わせた改装・設備投資、廃業に伴う原状回復費や在庫廃棄費などが典型です。広告費は、16次の事業承継促進枠では対象になりません。対象の範囲は公募回ごとに変わるため、必ず公募要領で確認しましょう。
Q. 親子間の承継でも使えますか?
A. 事業承継促進枠が使えます。16次公募では、申請締切から5年以内(2031年11月5日まで)に親族や従業員へ承継する予定であることが条件で、申請の時点ではまだ承継していないことが前提です。単に名義を変えるだけでは対象になりにくく、承継を機に「新しい取り組み」を行うことが求められるのが一般的です。メニューの刷新、業態転換、設備の入れ替え、販路の開拓などを計画に盛り込みましょう。
Q. 事業承継税制とは何が違いますか?
A. 事業承継税制は、要件を満たすと相続税・贈与税の納税が猶予される税制の特例です。一方この補助金は、承継を機に行う投資や専門家費用の一部を補助する制度です。目的も手続きも別物で、両方を検討する価値があります。
Q. いつ申請すればいいですか?
A. 公募回ごとに申請期間が定められ、承継やM&Aの実行時期との関係で申請できる枠が変わります。交付決定前の発注や契約は対象外になるのが原則のため、専門家との契約前に公募要領を確認し、順番を間違えないようにしましょう。
他の定番制度
公開 2026年8月29日 / 最終更新 2026年10月5日 / この記事は、公的機関が公開する一次資料をもとにホジョナビ編集部が作成したもので、執筆補助にAIを使用。金額・要件・締切は各制度の公募要領が常に優先。制作方針と情報源
更新履歴(1件)
- 16次公募(10月2日〜11月6日)の4枠と補助上限に更新、廃業費だけの申請や事業承継促進枠の広告費は対象外と修正、事業承継税制の特例期限を追記
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