運送業の補助金用語集
- 一般貨物自動車運送事業
- 他人の需要に応じて有償で貨物を運ぶ事業。許可制で、車両5台以上、営業所・車庫・休憩施設、運行管理者と整備管理者の選任、資金の確保などの要件があります。
- 貨物軽自動車運送事業(黒ナンバー)
- 軽自動車で有償の運送を行う事業。許可ではなく届出で始められ、車両1台から可能です。事業用の黒ナンバーへの変更と、事業用の任意保険への加入が必要になります。
- 運行管理者
- 運行の安全を管理する国家資格者。営業所ごとに、車両数に応じた人数の選任が義務づけられます。点呼、乗務割の作成、指導監督が主な役割です。
- 改善基準告示
- 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準。1日・1か月・1年の拘束時間、休息期間、連続運転時間の上限が定められ、2024年の見直しで内容が強化されました。
- 拘束時間
- 始業から終業までの、休憩を含む時間の総和。走っていない荷待ちや荷役も含まれるため、走行距離が同じでも荷待ちが長い運行ほど上限に早く達します。
- 休息期間
- 勤務と勤務の間の、まったく自由な時間。継続して一定時間を確保する必要があり、長距離運行では中継や宿泊を含めた運行計画の設計が要になります。
- 時間外労働の上限(年960時間)
- 2024年4月から自動車運転の業務に適用された時間外労働の上限。1人が1年に働ける時間に天井ができたため、同じ人数では運べる量が減る——これが物流2024年問題の核心です。
- 標準的な運賃
- 国が示す運賃の目安。原価に基づく運賃の考え方を示すもので、荷主との交渉で「感覚ではなく原価で話す」ための根拠として使えます。
- 燃料サーチャージ
- 燃料価格の変動分を運賃と切り離して収受する仕組み。基準価格と実燃費を決め、(現在価格−基準価格)÷燃費×距離で加算額を算定します。価格が下がれば加算も減るため、荷主にとって公平な設計です。
- 実車率
- 総走行距離のうち、荷物を積んで走った距離の割合。帰り荷の確保や共同配送で改善し、同じ拘束時間での売上を押し上げます。
- 実働率
- 保有車両のうち、実際に稼働した車両の割合。ドライバー不足で車両が遊んでいる状態は、この数字に表れます。
- 積載率
- 最大積載量に対して実際に積んだ量の割合。パレット化や積み付けの工夫で改善し、輸送効率と燃費の両方に効きます。
- 運行三費
- 燃料費・修繕費・タイヤ費など、走行に直接かかる変動費のまとめ方。車両別に把握すると、更新すべき車両や指導すべき運転が見えてきます。
- デジタコ(デジタルタコグラフ)
- 速度・走行距離・時間をデジタルで記録する運行記録計。一定の車両には装着が義務づけられ、労働時間の管理と荷待ちの記録に使えます。
- 動態管理
- 車両の位置と状態をリアルタイムで把握する仕組み。配車の最適化、到着時刻の連絡、荷待ち時間の自動記録に活用できます。
- 点呼
- 乗務前後に運行管理者が対面等で行う確認。健康状態、アルコールチェック、日常点検の報告などを行い、記録の保存が義務づけられています。
- Gマーク(安全性優良事業所)
- 全日本トラック協会が認定する安全性の評価制度。取得すると荷主からの評価や、行政処分の軽減、各種支援での優遇につながることがあります。
- 巡回指導
- トラック協会の適正化事業実施機関が行う、法令順守状況の確認。指摘事項は改善が求められ、結果は行政の監査にも影響します。
- 車両総重量・最大積載量
- 車両そのものの重さを含む総重量と、積める荷物の重さ。運行記録計の装着義務や必要な免許の区分がこの数字で決まります。EV車両ではバッテリー重量分、最大積載量が小さくなる点にも注意が必要です。
- 中継輸送
- 長距離を複数のドライバーで分担し、中継地点で車両や荷台を引き継ぐ方式。1人あたりの拘束時間を抑えられ、日帰り勤務に近づけられます。
- モーダルシフト
- トラック輸送の一部を鉄道や船舶に切り替える取り組み。長距離幹線でドライバー不足と環境負荷の両方に効き、補助制度の対象になることがあります。
- 共同輸配送
- 複数の事業者が輸送や配送をまとめて行う取り組み。積載率と実車率が上がり、物流効率化の補助制度でも重点分野とされています。
- 荷待ち時間
- 荷主の都合で待たされる時間。運賃には反映されにくい一方で拘束時間には加算されるため、記録して荷主に提示することが交渉の出発点になります。
- パレット化・一貫パレチゼーション
- 荷物をパレットに載せたまま輸送・荷役する方式。手積み手降ろしの時間を大幅に減らせ、荷待ちと荷役の削減で最も効果が大きい取り組みのひとつです。
- 利用運送(水屋)
- 自らは輸送手段を持たず、他社の運送を利用して運送を引き受ける事業。登録・許可が必要で、実運送事業者との適正な取引が求められます。
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