サプライチェーンの排出量(Scope3)とは?製造業の補助金でどう使う言葉か
- サプライチェーンの排出量(Scope3)
- 取引先を含めた温室効果ガス排出量の考え方。大手企業が算定を進めており、中小の製造業にも排出量の把握や削減を求める動きが広がっています。省エネ投資が取引維持の理由になり始めた背景です。
2026年10月19日時点では、制度名や対象経費に「サプライチェーンの排出量」を直接含む募集中の制度はありません。公募要領の中で使われる言葉なので、制度の一覧では見つからないことがあります。
「サプライチェーンの排出量」はどんな場面で出てくるか
この言葉は制度の名前ではなく、公募要領や申請書の中で使われます。2026年10月19日時点で当サイトが掲載している製造業向けの募集中制度は706件、うち製造業が対象になる見込みのものが319件です。上限額は公表されている424件の中央値で100万円。締切が30日以内に迫っているものが101件あります。実際の書類を読むときに、この語の意味が分かっていると判断が速くなります。
| 目的 | 募集中の制度 | そのまま診断 |
|---|---|---|
| 設備投資 | 167件 | 設備投資で診断する → |
| 雇用・人材 | 164件 | 雇用・人材で診断する → |
| IT導入 | 101件 | IT導入で診断する → |
| 省エネ | 94件 | 省エネで診断する → |
| 販路開拓 | 87件 | 販路開拓で診断する → |
| その他 | 83件 | その他で診断する → |
あわせて押さえると理解が進む言葉
「サプライチェーンの排出量」は単独では判断に使いにくく、次の語とセットで読むと公募要領の意味が通ります。
- 下請法(下請代金支払遅延等防止法)
- 発注者が守るべき取引ルールを定めた法律で、2026年1月から「中小受託取引適正化法(取適法)」に改称されました。下請事業者は「中小受託事業者」に呼び名が変わり、支払期日・書面交付・買いたたき禁止に加え、協議に応じない一方的な代金決定や手形払いも禁止されました。原価の転嫁を求める交渉の根拠になります。
- 仕掛品・棚卸資産
- 製造途中の製品と、在庫として持つ資産。仕掛が多いとキャッシュが寝るため、リードタイム短縮は資金繰りの改善にも直結します。
- 省エネ法・エネルギー管理
- 一定規模以上のエネルギーを使う工場に、使用状況の報告や管理体制の整備を求める仕組み。省エネ設備の補助金では、エネルギー使用量のデータが申請の土台になります。
この言葉が出てくる場面
補助金の手続きは「①制度を探す → ②公募要領を読む → ③見積もりと書類をそろえる → ④申請する → ⑤交付決定を待つ → ⑥発注・支払い → ⑦実績報告 → ⑧入金」の順に進みます。サプライチェーンの排出量のような言葉は②と⑤のあいだで出てくることが多く、ここでの読み違いが後の不採択や対象外の判定につながります。
意味が取れないまま先に進めると、交付決定より前に発注してしまい対象外になる、対象外の経費を計画に入れて減額されるといった形で表れます。分からない語が出てきたら、その場で調べてから次に進みましょう。