農業・農家版

農業の補助金用語集

2026年9月3日更新 / 公募要領を読むときに横に置いておくページ

認定農業者
市町村に農業経営改善計画(5年後の経営目標と改善の手段)を提出して認定を受けた農業者。スーパーL資金など有利な制度資金の対象になり、補助事業の要件や加点になることも多い、農業支援の入口となる認定です。
農業経営改善計画
認定農業者になるために市町村へ出す計画書。5年後の経営規模・農業所得の目標と、そこへ至る手段(規模拡大・機械化・加工販売など)を書きます。融資の審査資料にもそのまま使われます。
認定新規就農者
市町村に青年等就農計画を提出して認定を受けた新規就農者。経営開始資金・経営発展支援事業・青年等就農資金(無利子)の対象になります。原則49歳以下が対象です。
青年等就農計画
新規就農者が市町村へ提出する営農計画。作目・面積・販路・収支の見通しと、何年目に何へ投資するかを書きます。ここに書いていない機械は補助の対象にしづらいため、投資計画まで具体的に書くのが実務のコツです。
経営開始資金
認定新規就農者が就農直後の一定期間、生活と経営を支えるために受け取る給付。返済不要で、原則49歳以下・最長3年という設計が基本形です。交付額や要件は年度で見直されます。
就農準備資金
就農前の研修期間中に受け取れる給付。都道府県が認める研修機関での研修が前提のため、研修先を決める前に市町村・普及指導センターへ相談するのが安全です。
要望調査
国や都道府県の補助事業で、翌年度に補助を使いたい人の計画を市町村が前年度の秋〜冬に取りまとめる手続き。ここに出していないと翌年度に予算枠がないことがあり、農業補助金で最も重要な年間リズムです。
交付金と補助金の違い
補助金は事業ごとに申請・審査・実績報告を経て交付されるのに対し、交付金(水田活用の直接支払交付金など)は作付面積や取組内容に応じて算定・交付される仕組み。毎年の作付計画の提出が前提になります。
水田活用の直接支払交付金
水田で麦・大豆・飼料作物・飼料用米などを作付けした面積に応じて交付される国の制度。産地交付金と組み合わせて地域ごとに単価が上乗せされます。作付前の計画提出が必要です。
産地交付金
地域の裁量で使途と単価を決められる交付金の枠。同じ作物でも市町村・地域農業再生協議会ごとに単価が違うため、自分の地域の設定を毎年確認する必要があります。
地域農業再生協議会
市町村・農協・農業委員会などで構成され、水田の作付計画の取りまとめや交付金の事務を担う組織。転作関連の手続きの窓口はここになることが多いです。
農地中間管理機構(農地バンク)
農地の貸し借りを仲介する都道府県の公的機関。機構を通して集積・集約すると、地域や貸し手に協力金が交付される仕組みがあります。相対の賃貸借より手続きが安定するのが利点です。
3条許可
農地を農地のまま売買・貸借するときに農業委員会から受ける許可。取得者が自ら耕作すること、農作業に常時従事することなどが要件です。許可なしの契約は無効になります。
4条・5条許可
農地を農地以外(駐車場・加工場・住宅など)に転用するときの許可。自分で転用する場合が4条、転用目的で売買・貸借する場合が5条です。農振農用地区域では原則転用できません。
農業振興地域・農用地区域(青地)
農業を続けるべき区域として指定された農地。転用が厳しく制限され、除外には時間のかかる手続きが必要です。ハウスや加工施設を建てる計画では最初に確認すべき点です。
下限面積要件
かつて農地を取得する際に求められた最低面積の要件。制度改正で廃止・見直しが進み、市町村ごとの運用も変わってきたため、現在の扱いは農業委員会で確認しましょう。
スーパーL資金(農業経営基盤強化資金)
日本政策金融公庫が認定農業者に貸し出す長期・低利の資金。農地取得・機械・施設・長期運転資金まで幅広く使え、限度額が大きいのが特徴。認定農業者であることが前提です。
農業近代化資金
農協や銀行が貸し出し、都道府県が利子補給する制度資金。機械・施設・家畜・果樹の導入などに使え、身近な金融機関で相談できるのが利点です。
青年等就農資金
認定新規就農者向けの無利子の長期融資(日本政策金融公庫)。経営開始に必要な機械・施設・家畜・果樹の植栽などに使え、据置期間も設定できます。
農林漁業セーフティネット資金
災害・価格高騰・取引先の倒産などで経営に影響を受けたときの緊急運転資金。既存借入の返済条件の変更相談とあわせて、公庫の窓口で相談します。
収入保険
青色申告をしている農業者が加入でき、自然災害だけでなく価格低下・病気やけがによる減収まで、農業収入全体の減少を補償する制度。品目を問わないのが特徴で、農業共済との選択・併用の整理が必要です。
農業共済(NOSAI)
自然災害による損失を補償する公的な保険制度。水稲・果樹・畑作物・家畜・園芸施設など対象ごとに区分があり、掛金の一部を国が負担します。
園芸施設共済
ハウス(施設)と被覆材、附帯設備、施設内農作物を対象とする共済。台風・大雪・突風の被害が経営を直撃する施設園芸では、補助金でハウスを建てたあとの必須の備えです。
経営所得安定対策
麦・大豆・そばなど、生産費が販売価格を上回りやすい作物の生産を支える国の交付金の総称。畑作物の直接支払交付金(ゲタ)と収入減少影響緩和交付金(ナラシ)が代表です。
配合飼料価格安定制度
畜産農家と飼料メーカーの積立と国の拠出により、配合飼料価格が高騰したときに差額の一部が補填される仕組み。事前に加入していないと補填を受けられない点が最大の注意点です。
燃油価格セーフティネット
施設園芸の農業者が産地単位で積み立て、燃油価格が基準を超えたときに補填を受ける仕組み。加入には省エネの取組計画が求められるため、ヒートポンプや多層被覆の導入とセットで検討します。
経営基盤強化準備金
交付金などの収入を将来の農業経営基盤の強化(機械・施設の取得)のために積み立て、損金算入できる税制の特例。認定農業者などが対象で、取り崩して資産を取得した年に圧縮記帳ができます。
6次産業化
農業(1次)に加工(2次)と販売(3次)を掛け合わせ、農業者自身が付加価値を取り込む取り組み。加工品の製造には保健所の営業許可と食品表示のルールが必要で、設備投資には自治体の6次産業化支援が使えます。
有機JAS・GAP
いずれも第三者が生産工程を認証する仕組み。有機JASは有機農産物の表示に必須、GAPは食品安全・環境・労働安全の工程管理の認証で、取引先の要件になることがあります。認証取得費を補助する自治体制度が各地にあります。
集落営農
集落など地縁的にまとまった範囲で、機械の共同利用や作業の共同化を行う組織。個人では届かない大型機械の導入や、担い手不足への対応で国の事業でも優遇されることがあります。
スマート農業
ロボット・AI・IoTを活用して省力化と精密化を進める農業。自動操舵・農薬散布ドローン・環境制御・生育センシングなどが代表例で、省力化・生産性向上の補助の対象になります。
中山間地域等直接支払・多面的機能支払
条件不利地での営農継続や、水路・農道の保全など地域の共同活動に対して交付される制度。個人ではなく集落・組織単位で協定を結んで取り組むのが基本形です。

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